イベント

旧博物館動物園駅「アナウサギを追いかけて」

上野のリサーチを基に演出家・羊屋が書き下ろした物語を読み解きながら鑑賞するインスタレーション作品

演出:羊屋白玉/美術:サカタアキコ/制作協力:森健人

本作は上野でのリサーチを基にした物語を読み解きながら鑑賞するインスタレーションです。
演出家の羊屋白玉は、国立科学博物館と恩賜上野動物園、京成電鉄株式会社の方々の声を集めてオリジナルストーリーを書き下ろし、舞台美術を手がけるサカタアキコが空間を構成しました。
会期中の駅舎内では、地上と地下を交差する音楽が響きわたる中、案内人が来場者を迎えます。また、本作で展示される国立科学博物館研究員・森健人が手がけた動物の骨格標本3Dプリントレプリカは、目の見えない方/見えにくい方など誰もが触れて体感でき、障害の有無によらず展示を楽しめるUENOYESならではの空間構成と演出を体験いただけます。

旧博物館動物園駅について

1933年12月京成電鉄株式会社の駅として開業。当時、駅舎の建設予定地が御料地であったため、御前会議での昭和天皇の勅裁を受けての建設となりました。こうした事情が考慮されてか、駅舎内外の意匠は西洋風の荘厳なつくりとなっています。開業以後、東京帝室博物館(現・東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として利用されてきましたが、利用者の減少により、1997年に営業休止、2004年に廃止となりました。2018年4月19日(木)付で、鉄道施設として初めて、特に景観上重要な歴史的価値をもつ建造物として「東京都選定歴史建造物」に選定されています。京成電鉄株式会社では、歴史的価値が認められたことを契機として改修工事を実施し、補修や清掃を行うほか、昨年6月の国立大学法人東京藝術大学との連携協定により、同学の美術学部長でありUENOYES総合プロデューサーの日比野克彦がデザインした出入口扉を新設します。

京成電鉄「旧博物館動物園駅」特設サイト

記録映像

 

予約不要

こちらのイベントは終了いたしました。

会期

2018年11月23日(金・祝)から2019年2月24日(日)までの毎週金・土・日曜日
※12月28日〜30日を除く計39日間

時間

11:00〜16:00
※最終入場は15:30まで(定員制・混雑時は入れ替え制)

場所

旧博物館動物園駅 駅舎
(東京都台東区上野公園13-23)

入場

無料

「旧博物館動物園駅の公開と展示」混雑に伴う入場制限について

会期終了となる今週末(2/22・金〜2/24・日)も大変混雑が予想されます。
公開日当日10:00より旧博物館動物園駅駅舎前にて入場時間指定付き整理券を配布させていただいておりますが、配布予定枚数に達し次第終了とさせて頂いております。
予めご了承頂きますようお願い致します。

※プログラムは変更となる場合がございます。

カレンダー、会場マップについては、チラシPDFもご参照ください。

 


旧博物館動物園駅の公開トーク

参加アーティストやプロジェクトに関わった専門家や地域の方々とのトークイベント。

予約不要

こちらのイベントは終了いたしました。

日時

2018年11月24日(土)11:00-11:50

場所

上野公園水上音楽堂
(東京都台東区上野公園5-20)

司会

日比野克彦(UENOYES総合プロデューサー)

登壇者

羊屋白玉、サカタアキコ、森健人、森徹(上野の杜芸術フォーラム代表)ほか

参加費

無料

 


触れる鑑賞ツアー

監修:羊屋白玉、森健人

このツアーはどなたでも参加いただけます。
目の見えない/見えにくい方にも是非ご参加いただきたい、パフォーマーによるガイドツアーです。

要事前申込

お申し込みは、全日程定員に達しました。
たくさんのお申し込みをいただきましてありがとうございました。

日時

公開日全日 11:00- / 12:00- / 14:00- / 15:00-

定員

各回10名 ※要事前申込

参加費

無料
 
※車椅子ご利用者向けの鑑賞案内は、会場の都合により毎週金曜日13時(祝日を除く)に開催します。
参加ご希望の方は事前にお問い合わせください。
toiawase@ueno-bunka.jp

 


スタッフ

羊屋 白玉 Shirotama Hitsujiya


「指輪ホテル」芸術監督。劇作家、演出家、俳優。2001年同時多発テロのさなか、ニューヨークと東京をブロードバンドで繋いだ作品以降、海外公演が続く。越後妻有アートトリエンナーレ、札幌国際芸術祭など、国内での芸術祭では、都市や自然の中で土地の方々と恊働しサイトスペシフィックな作品を発表。アジアと女性と舞台芸術の通奏低音を担うべく亜女会を設立。『ニューズウイーク』日本版の「世界が認めた日本女性100人」に選ばれる。

サカタ アキコ Akiko Sakata

Photo: Harumi kobayashi
造形作家。1992年武蔵野美術学園彫塑科在学中より「指輪ホテル」美術を担当。2010年動物モチーフを中心としたオーダーメイドブランド「DIET CHICKEN」始動。「アサクサコレクション2013」では手描きの鯉の衣装を製作、小島ケイタニーラブ作曲指揮のマーチング鯉バンドを結成し浅草の町を行進した。トクマルシューゴ主催「TONOFON FESTIVAL2010〜2017」ではコラボグッズを製作。

森 健人 Kent Mori

Photo: Harumi kobayashi
国立科学博物館・動物研究部 支援研究員理学博士。2015年東京大学大学院理学系研究科にてラッコの股関節に関する論文で博士号を取得。現在はフォトグラメトリーによる博物館自然史標本の3Dモデル化とその活用をテーマに研究している。なお、本展作品の一部は、JSPS科研費JP17K12967の助成を受けた研究の一環であり、成果の一部である。

案内ウサギ

山田 あさこ Asako Yamada

Photo: Harumi kobayashi
1976年生まれ。指輪ホテルにおける日本各地で行われた芸術祭作品に参加。2017年上野東京都美術館TURNに参加。個人の活動としては、だるまを使ったゲリラパフォーミングアートを日本各地、及び台湾やトルコで行う。

大倉 マヤ Maya Okura

Photo: Harumi kobayashi
俳優。都立上野高校在学中より演劇活動をはじめる。早稲田大学在学中に、劇団「双数姉妹」旗揚げに参加。2006年退団までほぼすべての作品に出演。2011年より、劇団「三条会」にて、三島由紀夫『近代能楽集』、武田泰淳『ひかりごけ』などに出演。指輪ホテルは、2002年『nowhere girl』、2016年『讃岐の晩餐会』などに出演。洗足学園音楽大学ミュージカルコース講師。

バーバラ 村田 Barbara Murata

Photo: Harumi kobayashi
昼と夜、陰と陽、日本と外国、お外と穴ぐら行ったり来たり、変幻自在の身体激情エンターティナー。東京都公認ヘブンアーティスト。マイムをベースにダンスや演劇・人形劇の要素を取り入れた、独自のドラマチックなショースタイルは海外での評価も高く、欧州を始め国内外の大道芸フェスティバルや舞台公演への出演も数多い。

齋藤 優衣 Yui Saito

Photo: Harumi kobayashi
東京都江戸川区出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業。卒業後、まちづくりと保育について学ぶ。現在、練馬区・江古田を拠点に活動する演劇活性化団体uniに所属し、マネジメント、デザイン、地域窓口を担当。過去参加した作品に、指輪ホテル 越後妻有大地の芸術祭2015 「あんなに愛しあったのに~津南町大倉雪覆工篇」。ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017「sense of oneness」、「SLOW MOVEMENT in 静岡」などがある。www.uni-theatre.com

音楽

塚野 洋平 Yohei Tsukano


ギタリスト。札幌市在住。「TOBIUCAMP 5 year’s Story」など映像作品への楽曲提供を行う。北海道白老町で行われるTOBIUCAMPにて子供達と音楽で関わるプロジェクト「ほしのこどもたち」での活動に参加。自身が率いるCrossCultureRecordsより2017年、アルバム-HOME -をリリース。2018年、山田祐伸+横山祐太+塚野洋平Trioとしてアルバム- Knut -をリリース。

展示グラフィック

草梛 亮 Ryo Kusanagi


デザイナー、ミュージシャン、建築家。1972年東京生まれ。明治大学理工学部建築学科卒業後、デザイン事務所勤務。2013年株式会社ナギデザイン設立。デザイン分野としてテーマパーク、商業施設、水族館等の建築デザイン、環境デザイン、展示デザイン、インテリアデザイン、グラフィックデザインをおこなう。Blues & Soul Bandのメンバーとして活動中。www.nagidesign.jp

照明

伊藤 馨 Kei Ito


舞台照明家。東京生まれ東京育ち。高校時代からアマチュアの照明家として活動を始め、その後舞台照明デザインの会社に入社。世田谷パブリックシアターのオープン作業に関わる。舞台照明家磯野眞也に師事する。青山スパイラルホールの照明技術員として主にギャラリーのアート作品の展示を中心に活動。2001年よりフリーランスとして活動を始め、国内外での様々な舞台公演の照明デザインを担当している。

記録映像

小林 春美 Harumi Kobayashi


映像・脚本家。「馬頭カノン」「その遍路まわります」など信仰を題材にした脚本を執筆。「モンゴル文化芸術フェスティバル2018」「カザフの歌2019」の企画制作に携わる。現在、モンゴル民話人形劇や遊牧民族の人と文化に関わる映像作品を企画・制作中。

協力

太田 泰友 Yasutomo Ota

Photo: Fumiaki Omori (f-me)
1988年生まれ、山梨県育ち。ブック・アーティスト。OTAブックアート代表。2017年、ブルグ・ギービヒェンシュタイン芸術大学(ドイツ、ハレ)ザビーネ・ゴルデ教授のもと、日本人初のブックアートにおけるドイツの最高学位マイスターシューラー号を取得。ドイツ国立図書館などヨーロッパやアメリカを中心に多くの作品をパブリック・コレクションとして収蔵。2016年度、ポーラ美術振興財団在外研修員(ドイツ)。

翻訳

阿南 順子 Nobuko Anan

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