ニュース|2018.07.13

上野スタディーズ:2018年7月29日(日)・30日(月)の2日間、レクチャーを開催いたします 終了

2018年7月29日(日)・30日(月)の2日間、レクチャーを開催いたします。

上野スタディーズとは
2017年にスタートした本プログラムは、この地域に関わるアートプロジェクトのリサーチを担っていく取り組みです。上野の歴史、自然、街、文化施設など、様々な分野で活動する人たちとアーティストの協働を促すことで新たに映し出される上野を、レクチャーや記録集を通じて多くの人たちと共有していきます。

第1回「芸術実践と人間の権利 ── アートの現場における〈対話〉と〈合意〉について考える」

交通の要所である上野は、関東大震災や戦災、高度経済成長による人口の移り変わりを経ていく中で、外国人やマイノリティが多く行き交う場所でした。 上野文化の杜は、こうした歴史を持つ上野のポテンシャルに光を当て、現代社会における上野の価値を発信すべく、インクルーシブ・アートプログラムを行なっていきます。

本プログラムでは、多様化する現代社会において、マイノリティの権利問題など様々な社会課題が生まれていますが、そのような課題に関わりながら表現活動や社会的実践を行っているゲストとともに、社会的課題とアートが関わる際に生じる様々な問題について考えます。アートと社会との関係はいかにして可能となるのか。またそうした実践の意義や可能性はどこにあるのかを考えます。

日時:
2018年7月29日(日) 16:00~18:30(受付15:30~)
・第1部レクチャー(講師:山田創平)
・第2部ラウンドテーブル(ゲスト:岡部友彦、和田昌宏、山田創平/モデレーター:住友文彦)
場所: 黒田記念館1Fセミナー室[Google Map]
定員: 70名
参加費: 無料
申し込み方法:事前申し込み制 ※以下のリンク先にあるフォームからお申し込みください
お申し込みはこちら(Google Forms)
募集期間:先着順・定員に達し次第お申し込みを締め切らせていただきます

※中止の場合、開催当日11時までに上野文化の杜新構想事業のFacebookTwitterにて告知いたします。

上野スタディーズゲストプロフィール

山田創平

社会学者/京都精華大学准教授。名古屋大学大学院修了。博士(文学)。厚生労働省・外務省所管の研究機関などを経て現職。編著書に『たたかうLGBT&アート』(法律文化社、2016)、共著書に『ミルフイユ04-今日のつくり方』(赤々舎、2012)などがある。(特活)アートNPOリンク理事、HAPS実行委員、(公財)企業メセナ協議会東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンド(GBファンド)選考委員。


岡部友彦

コトラボ合同会社代表。地域の資源を活用し、新たなイメージづくりやしごとづくり、関係づくりなど”モノ”づくりではなく”コト”づくりからまちづくりに取り組んでいる。2004年より横浜寿地区にて地域の空き部屋を繋ぎ合わせて一つの宿とし新たな人の流れやイメージを作る安宿事業YOKOHAMA HOSTEL VILLAGEをはじめいくつかの事業を展開。2012年より愛媛県松山市三津浜地区にて空き家バンクや、使われていない古民家のコミュニティアセット化を目指した活性化事業などを行っている。


和田昌宏

東京都生まれ。2004年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジファインアート卒業。個人としてアーティスト活動の他、現在「国立奥多摩美術館」や「Ongoing Collective」など、オルタナティブスペースやアーティストコレクティブの活動にも関わっている。近年の展覧会に「Rμv-1/2gμvR=(8πG/c^4)Tμv」(LOKO GALLERY、2016)、「どしゃぶりの虹(YAMAMBA)」(Art center Ongoing、2016)、「Asian Art Award 2018」(Terrada Art Complex)、「奥能登国際芸術祭2017」(奥能登口伝資料館)、「国東半島芸術祭 『希望の原理』」(旧香々地町役場、2014)、「横浜トリエンナーレ2014」(横浜美術館、2014)などがある。


住友文彦(モデレーター)

アーツ前橋館長。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。「Possible Futures:アート&テクノロジー過去と未来」展(ICC/東京/2005)、「川俣正[通路]」(東京都現代美術館/東京/2008)]、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、あいちトリエンナーレ2013などを企画。また、中国を巡回した「美麗新世界」展の企画などで日本の美術を海外へ紹介する展覧会を企画している。


第2回「山と街 ── 近代日本の歴史の地層を歩く」

江戸期には将軍家ゆかりの寛永寺の寺町として、明治期にはさまざまな文化施設が集積するエリアとして栄え、各時代の権威の象徴ともいうべき側面を持つ上野。一方で、江戸期から庶民の行楽地/困窮者のアジール(聖域)であり、明治以降は東北との玄関口、近年では海外との玄関口として、さまざまな歴史的・社会的背景を持つ人々の受け皿となってきました。

本プログラムでは、上野の商店街におけるコミュニティやアイデンティティのあり方に関する社会学的調査に携わってきたゲストとともに、上野の山と街における歴史の重層性・多様性について、フィールドワークとレクチャーを通して考察していきます。

日時:
2018年7月30日(月) 10:00~14:30(受付9:45~)
・10:00〜12:00 フィールドワーク
・12:00〜13:00 昼食
・13:15〜14:30 レクチャー
内容: 上野エリアをゲストとめぐりながら観察し、それを基にレクチャーを実施
ゲスト: 五十嵐泰正
集合場所: 東京文化会館前(JR上野駅公園口側)
http://www.t-bunka.jp/access/index.html
定員: 20名
参加費: 無料・昼食代自己負担
申し込み方法:事前申し込み制 ※定員に達したため、募集を終了しました
募集期間:先着順・定員に達し次第お申し込みを締め切らせていただきます
その他:
・雨天決行。 ※当日荒天等で中止の判断をする場合、各自にご連絡差し上げます。
・当日は屋外でのフィールドワークがあります。歩きやすい格好でお越しください。
・天候に応じて、雨具、帽子、日傘、お飲物等のご準備をお願いいたします。
・途中、太昌園上野本店にて昼食を取ります。お食事代は各自ご負担ください。

上野スタディーズゲストプロフィール

五十嵐泰正

筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授。都市社会学/地域社会学。学生時代から社会学的なフィールドワークを進めてきた上野や、地元の柏で、まちづくりに実践的に取り組むほか、原発事故後の福島県の農水産業をめぐるコミュニケーションにも関わる。主要著作に『原発事故と「食」』(中公新書、2018)、『常磐線中心主義』(共編著、河出書房新社、2015)、『みんなで決めた「安心」のかたち―ポスト3.11の「地産地消」をさがした柏の一年』(共著、亜紀書房、2012)ほか。

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