アーティスト

百瀬 文+西澤 諭志

撮影:西澤諭志

アーティスト・百瀬文と、写真家/映像作家・西澤諭志によるユニット。

百瀬文

1988年東京都生まれ。2013年武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了。近年はビデオを通して身体と声の関係性を問いかける。近年の主な個展に「Borrowing the Other Eye」(ESPACE DIAPHANES、2018年)、主なグループ展に「六本木クロッシング2016展: 僕の身体、あなたの声」(森美術館、2016年)、「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋――日本と韓国の作家たち」(国立新美術館、韓国国立現代美術館、2015-16年)などがある。

西澤諭志

1983年長野県生まれ。2008年東北芸術工科大学情報デザイン学科卒業。カメラで記録した身辺の映像から、細部の社会的、経済的な側面へも目を向ける為の作品を発表。現在、「原油」というグループで上野恩賜公園の観察と調査をしながら映画を制作中。主な展覧会に「西澤諭志展―写真/絶景 そこにあるもの―」(LIXIL Gallery2、2009)、「空想する都市学」(TKG+、2014)。主な上映会に「西澤諭志特集:ドキュメンタリーのハードコア」(UPLINK、2017)。

Ueno Imperial Records

百瀬文と西澤諭志がユニットを組み、上野という街の今まであまり可視化されてこなかったコミュニティや人の歴史に傾注し、上野の今日的な文化的価値を見出す試みとして、WEBプロジェクト「Ueno Imperial Records」を考案しました。東北の玄関口として栄え、集団就職などの歴史をもつ上野という街が今の若者にはどう映り、文化的にどう機能しているのか。上野によく訪れるミュージシャンたちへのインタビューを繰り返しながら、彼らが上野にやってきた背景や彼らの使う言葉を抽出し、その存在をミュージックビデオという形でオンライン上にアップロードしていきます。「Ueno Imperial Records」が、架空の音楽レーベルのようにそれらをつなぎ、複数のミュージックビデオの集積が多様な上野の今を顕在化していきます。
ミュージックビデオ制作を介して、上野というキーワードで緩やかに繋がる表現者たちとのネットワークが生まれ、多様な背景を持つ地元ミュージシャンや映像作家、研究者、上野で暮らす人など様々な人たちが連携し、今まで知られてこなかった新たな上野の魅力を世界中に発信していけるオンライン上のプラットフォームを作ることを目指します。

百瀬文+西澤諭志による「Ueno Imperial Records」資料はこちら(PDF)