マーク・サルヴァトゥスによるサウンドインスタレーション『Whistles』および映像作品『Drawings』
アーティスト自身が直面した移民やハーフの問題から、東京で働く同じようなバックグラウンドを持つ人々の口笛を収集し制作した、サウンドインスタレーションを展開します。
作家からのコメント
どこかから聞こえて来る不可視な口笛の存在は、場所から場所へと移る渡り鳥のイメージや、ひいては口笛の吹き手である移民の人々の状況とも重なります。加えてハーフという存在は多くの外国人が日本に暮らす状況において、もはや特別なものではありませんが、彼らのアイデンディティを想像することで国籍の概念の相対化を促すことになります。移民、そして彼らとの出会いによって生まれる多様なアイデンティティに思いを馳せることは、これからの時代を生きるうえで必要不可欠ではないでしょうか。このプロジェクトは、物事を決めつけるのではなく、価値観の異なる他者を理解する機会であり、共生ではなくそれぞれに生きるための、より自然な形を考察する契機を提供します。また、口笛をテーマした新作映像作品も上映します。
予約不要
こちらのイベントは終了いたしました。
サウンドインスタレーション『Whistles』
日程
2019年2月22日(金)・23日(土)・24日(日)
展示時間
10:00-17:00
場所
上野恩賜公園内
映像作品『Drawings』上映
日程
2019年2月22日(金)・23日(土)・24日(日)
上映展示時間
10:00-17:00(ループ再生)
場所
東京文化会館横インフォメーション近く(国立西洋美術館側)
ツアー&リスニングワークショップおよびトークイベントについて
上野公園内に設置された日系フィリピン人の子供たちの語られていない物語を示唆するサイトスペシフィックなサウンドインスタレーション「Whistles」を巡るツアーとリスニングワークショップを開催します。
ワークショップでは、観客はその場に数分間滞在、聞こえてくる音を注意深く聴くようアーティストに指示されます。
リスニングワークショップの後には、サルヴァトゥスの新作映像について、共同制作者であるKen Ishikawa氏とのトークが行われます。
新作「Drawings」と「Whistles」においてサルヴァトゥスは、アートをプラットフォームとして扱うことによって、変化する日本社会の風景とその家族、人種、歴史、経済、アイデンティティ、そして世界社会への相互関係に関する物語に、間接的な方法で新たな展望を切り開くことを目指します。
要事前申込
ツアー&リスニングワークショップ
日程 2019年2月23日(土)
時間 13:00-14:00(受付12:30-)
集合場所 東京文化会館横インフォメーション
申し込み方法 事前申し込み制 ※終了しました。
トーク
日程 2019年2月23日(土)
時間 15:00-17:00(受付14:30-)
場所 東京文化会館4F 中会議室1
申し込み方法 事前申し込み制 ※終了しました。
ゲスト ケン・イシカワ(詩人)、ローズ・ヤマナカ(バティス女性センター)
※新たにゲストが追加1名で決まりました。