上野スタディーズ レクチャー第1回「芸術実践と人間の権利 ── アートの現場における〈対話〉と〈合意〉について考える」
交通の要所である上野は、関東大震災や戦災、高度経済成長による人口の移り変わりを経ていく中で、外国人やマイノリティが多く行き交う場所でした。 上野文化の杜は、こうした歴史を持つ上野のポテンシャルに光を当て、現代社会における上野の価値を発信すべく、インクルーシブ・アートプログラムを行なっていきます。
本プログラムでは、多様化する現代社会において、マイノリティの権利問題など様々な社会課題が生まれていますが、そのような課題に関わりながら表現活動や社会的実践を行っているゲストとともに、社会的課題とアートが関わる際に生じる様々な問題について考えます。アートと社会との関係はいかにして可能となるのか。またそうした実践の意義や可能性はどこにあるのかを考えます。
日時
2018年7月29日(日) 16:00~18:30(受付15:30~)
・第1部レクチャー(講師:山田創平)
・第2部ラウンドテーブル(ゲスト:岡部友彦、和田昌宏、山田創平/モデレーター:住友文彦)
場所
黒田記念館1Fセミナー室
定員
70名
参加費
無料
申し込み方法
事前申し込み制 ※以下のリンク先にあるフォームからお申し込みください
*終了しました
募集期間
先着順・定員に達し次第お申し込みを締め切らせていただきます
上野スタディーズゲストプロフィール
山田創平
社会学者/京都精華大学准教授。名古屋大学大学院修了。博士(文学)。厚生労働省・外務省所管の研究機関などを経て現職。編著書に『たたかうLGBT&アート』(法律文化社、2016)、共著書に『ミルフイユ04-今日のつくり方』(赤々舎、2012)などがある。(特活)アートNPOリンク理事、HAPS実行委員、(公財)企業メセナ協議会東日本大震災芸術・文化による復興支援ファンド(GBファンド)選考委員。
岡部友彦
コトラボ合同会社代表。地域の資源を活用し、新たなイメージづくりやしごとづくり、関係づくりなど”モノ”づくりではなく”コト”づくりからまちづくりに取り組んでいる。2004年より横浜寿地区にて地域の空き部屋を繋ぎ合わせて一つの宿とし新たな人の流れやイメージを作る安宿事業YOKOHAMA HOSTEL VILLAGEをはじめいくつかの事業を展開。2012年より愛媛県松山市三津浜地区にて空き家バンクや、使われていない古民家のコミュニティアセット化を目指した活性化事業などを行っている。
和田昌宏
東京都生まれ。2004年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジファインアート卒業。個人としてアーティスト活動の他、現在「国立奥多摩美術館」や「Ongoing Collective」など、オルタナティブスペースやアーティストコレクティブの活動にも関わっている。近年の展覧会に「Rμv-1/2gμvR=(8πG/c^4)Tμv」(LOKO GALLERY、2016)、「どしゃぶりの虹(YAMAMBA)」(Art center Ongoing、2016)、「Asian Art Award 2018」(Terrada Art Complex)、「奥能登国際芸術祭2017」(奥能登口伝資料館)、「国東半島芸術祭 『希望の原理』」(旧香々地町役場、2014)、「横浜トリエンナーレ2014」(横浜美術館、2014)などがある。
住友文彦(モデレーター)
アーツ前橋館長。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科准教授。「Possible Futures:アート&テクノロジー過去と未来」展(ICC/東京/2005)、「川俣正[通路]」(東京都現代美術館/東京/2008)]、メディアシティソウル2010(ソウル市美術館)、あいちトリエンナーレ2013などを企画。また、中国を巡回した「美麗新世界」展の企画などで日本の美術を海外へ紹介する展覧会を企画している。