イベント
UENOYES2019 “FLOATING NOMAD”
UENOYES2019"FLOATING NOMAD"リーフレットPDFデータ
日比野克彦総合プロデューサーの下、ファッションデザイナー・山縣良和氏をディレクターとして迎え、上野恩賜公園 竹の台広場を舞台にスペシャルアートイベント「UENOYES2019 “FLOATING NOMAD”」を開催します。
テーマである“FLOATING NOMAD (=浮遊遊動民)”は、上野恩賜公園というオープンな空間へ、多様な国や地域から集まった様々な立場の人々がまるで遊動民のように思い思いの装いで集い、表現や行動を通じてダイバーシティを表わし、交流や学びの場を形づくるインクルーシブなアートイベントとなっていく様子をイメージしています。
当イベントでは、会場のランドマークおよびワークショップスペースとなる《段ボールオブジェ・サイト》を、日比野氏監修・総指揮の下、東京藝術大学のDOORプロジェクト受講生と山縣氏が主宰するファッション私塾「coconogacco/ここのがっこう」の混成チームが中心となって制作・設置します。また、奈良を起点に北京〜ウルムチ〜ペルセポリス〜パルミラを経てトルコまでを辿った《篠山紀信「シルクロード」写真展》や、ライブストリーミングスタジオ「DOMMUNE」がこの二日間限り集結し独自のスペシャルプログラム等を配信する《DOMMUNE UENOYES》、フランス人写真家のシャルル・フレジェによる写真展等、テーマに沿ったコンテンツを展開予定です。
特に、会場の噴水池を会場としたファッションショー形式で発表する山縣氏のレーベルの最新コレクションは、当イベントならではの演出内容となっており見どころの一つです。
日比野克彦プロデューサーによるメッセージ
私たちは皆、地球を棲家にしている民です。
ひとりひとりが自分の道を束縛されることなく進むことができる民、
それが“FLOATING NOMAD”。
あなたも「UENOYES」に参加して“FLOATING NOMAD”になってみませんか。
- 会期
- 2019年11月9日(土)、10日(日)
- 時間
- 11:00〜18:00
※一部プログラムは開始時間が異なります。
- 会場
- 上野恩賜公園 竹の台広場 (噴水広場)
- 参加無料。
- 事前申込み不要。
- 一部プログラムは整理券配布となる場合がございます。
- 雨天・荒天の場合、開催変更・中止となる場合があります。
また、都合によりプログラム内容は変更となる場合があります。
- 主催
- 上野文化の杜新構想実行委員会
- 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
- 特別協力
- ルイ・ヴィトン ジャパン株式会社
- 協力
- レンゴー株式会社
- Pioneer DJ株式会社
- ※本事業は令和元年度 文化庁国際文化芸術発信拠点形成事業です。
「UENOYES2019」託児サービス情報
- 日時
- 2019年11月9日(土)11:00〜18:00、10日(日)11:00〜16:30
※実施時間が異なりますので予めご了承ください。
- 場所
- 東京国立博物館正門プラザ内託児室(東京都台東区上野公園 13-9)
- 対象
- 乳幼児(3ヶ月以上)〜未就学児
※「UENOYES2019」来場者、及び上野公園内の各文化施設をご利用の方のみ。
- 申込み
- 料金無料、事前予約制。お電話にてお申し込みください。
- ご予約
- 株式会社明日香 ご予約専用ダイヤル/0120-165-115(土日祝日除く 9:00~18:00)
主なコンテンツ
テーマである“FLOATING NOMAD”を体現するメインコンテンツ
《「writtenafterwards」ファッションショー》 ※11月9日(土)17:00〜
「writtenafterwards」 2018年春夏コレクションより
ファッション表現の可能性を様々な形で発表し続けるレーベル「writtenafterwards」が、2年ぶりとなるファッションショーを開催。昨年から発表を継続している“現代の魔女”をテーマにした三部作の集大成となるコレクションを披露します。会場となる上野恩賜公園の竹の台広場の噴水では、様々な装いの人々が、さながら浮遊遊動民のように立ち現れ、テーマを体現するインクルーシブなファッションショーを繰り広げます。
※会場内の混雑状況により、安全確保のため、入場規制を行う場合がございます。あらかじめご了承ください。
日比野克彦総合プロデューサー監修・総指揮の下、2者協働で大型オブジェをライブ制作
《段ボールオブジェ・サイト》
《段ボールオブジェ・サイト》イメージ
日比野克彦(UENOYES総合プロデューサー/現代美術家)監修・総指揮の下、東京藝術大学のDOORプロジェクト(※)受講生と山縣氏が主宰するファッション私塾「coconogacco/ここのがっこう」の混成チームが、当イベントのテーマである“FLOATING NOMAD”を象徴する、段ボールを素材とした会場のランドマークとなるアートモニュメントをライブ制作します。また、完成したサイトは、ワークショップ会場、来場者の休憩場所(オアシス)となります。
※DOORプロジェクト…東京藝術大学の履修証明プログラム『Diversity on the Arts Project』
昨年度大好評の野外写生大会がバージョンアップして登場
《「coconogacco」野外ワークショップ》
2018年実施の野外写生大会「スタチュー写生大会」より
昨年度大好評を得た自由参加型の野外写生大会が「coconogacco」とのコラボレーションでバージョンアップします。屋外彫刻のような格好をした路上パフォーマー(スタチュー)をはじめとするモデルたちを、「coconogacco」講師陣や東京藝術大学の卒業生・在校生のアドバイスを受けながらスケッチ出来ます。
事前予約不要。子供をはじめ、誰でも参加可能です。
= モデル =
Shiva
パフォーミングアーティスト。多摩美術大学卒業後、会社勤務を経てパントマイムを学ぶ。2006年日本のサラリーマンをテーマにした人間彫刻「白リーマン」を発表。 日本の人間彫刻パフォーマンスの先駆けとなる。以後、全国各地のイベント、フェスティバル、企業PRに出演。2013年に発表の粘土造形パフォーマンス「ネンドマン」で、2017年に韓国の3つの演劇フェスティバルに招待される。東京都ヘブンアーティスト。
紫穂
2014年より「奏神」「NIKE」「蛇の誘惑」と3体のスタチューで、大道芸やイベントにとどまらず、美術館に実際の彫刻と並んで展示室に設置、企業CM、カレンダーモデルなど、造形の美しさを活かし幅広く活動中。まるで本物の彫刻、人間とは思えない造りをぜひ間近でご覧ください。
テーマ“FLOATING NOMAD”と交易路を行き交う人々のイメージが重なり合う特別展示
《篠山紀信「シルクロード」写真展》
篠山紀信「シルクロード」より
1980年に発表された写真家・篠山紀信の「シルクロード」は、奈良を起点に北京〜ウルムチ〜ペルセポリス〜パルミラを経てトルコまでを辿った“絹の道” に沿ったユーラシア大陸各地の風景や習俗、素顔の人々を活写する大規模なプロジェクト。全8刊にまとめられた写真集は、昨年、ルイ・ヴィトン「ファッション・アイ」コレクションの一冊として新たに再構成され、話題を呼びました。当イベントに設置する「ゲル」(パオ・遊牧民のテント)にて、厳選されたプリントを一挙に展示します。
「DOMMUNE」が当イベント独自のスペシャルプログラム等をライブ配信
《DOMMUNE UENOYES》
渋谷区の再開発に伴い「SUPERDOMMUNE」として進化する宇川直宏(現代美術家、映像作家)主宰のライブストリーミングスタジオ「DOMMUNE」が、瀬戸内国際芸術祭に続いて当イベントに登場します。この二日間限り集結し、現在進行形のコンテンツを刻々と発信。《DOMMUNE UENOYES》独自のスペシャルプログラムも配信する予定です。
= 配信URL =
http://www.dommune.com/
= 《DOMMUNE UENOYES 》プログラム =
■ 11月9日(土) <DOMMUNE UENOYES DAY1>
配信時間
13:00〜19:00(6時間)
番組予定
「パープルーム予備校通信 / パープルミーティング」
「津野氏とべてるのゲル / 新しい自分の助け方 - 当事者研究の現場から」
「シルクロード文庫 / シルクロードへの誘(いざな)い」
「DJ:COMPUMA / THE EXOTIC EXTREAM of COMPUMA」
■ 11月10日(日) <DOMMUNE UENOYES DAY2>
配信時間
12:00〜18:00(6時間)
番組予定
「日比野克彦&山縣良和 / FLOATING NOMAD 浮遊する遊動民たち」
「梅津庸一 / パープルーム予備校説明会。in上野」
「FLOATING NOMAD ANONYMOUS / 公開リハーサル」
「DJ:MOODMAN / THE EXOTIC HOUSE of MOODMAN」
《パープルーム予備校》
美術家・梅津庸一が主宰するアーティスト・コミュニティ「パープルーム」。その拠点である「パープルーム予備校」に集うアーティストたちによるデモンストレーションとトークイベントを実施します。
《FLOATING NOMAD ANONYMOUS》 ※11月10日(日)16:30頃〜
《 FLOATING NOMAD ANONYMOUS 》イメージ
クラシカルチンドンパンクパフォーマンス集団チャンチキトルネエドの元リーダーで、現在は大友良英スペシャルビッグバンド等で活躍する鈴木広志(サクソフォン奏者/作曲家)が、幻想、蜃気楼、匿名性をテーマに、門付け・瞽女(ごぜ)さん・獅子舞・サーカス・チンドン・サムルノリ・東欧のブラスミュージック・バルカンブラス・中央アジアの響き、等のイメージが入り混じる、アノニマスでカオティックなパレードを演出します。
= FLOATING NOMAD ANONYMOUS メンバー =
チェ ジェチョル(韓国農楽) / チャンゴ(韓国太鼓)
テンジン クンサン(チベット伝統音楽)/ ダムニェン
駒崎万集(ウズベキスタン民謡)/ ドゥタール
Asano5 / 喉歌(トゥバ由来)
辻康介(中世ヨーロッパ歌曲)/ 歌
鈴木広志 / サクソフォン
大口俊輔 / アコーディオン
佐藤秀徳 / トランペット
本間雅智 / チューバ
小林武文 / パーカッション
《シャルル・フレジェ「パレード」写真展》
日本固有の仮面神や鬼たちの姿を鮮やかに捉えた「YÔKAÏNOSHIMA(ヨウカイノシマ)」展(2016年/銀座メゾンエルメス フォーラム)が話題を呼んだ写真家シャルル・フレジェ。色とりどりにデコレーションされた象たちが登場する当写真展では、北インド・ジャイプールの象祭りに取材した日本初公開の新作シリーズを展示します。
《津野青嵐とべてるのゲル》
看護大学卒業後、精神科病院勤務を経て山縣良和のファッション私塾「coconogacco」に学び、ファッションデザイナーとして欧州最大のファッションコンペティションITSのファイナリストに選ばれた津野青嵐は、この秋から当事者研究(※)の拠点である「べてるの家」(北海道浦河町) で勤務を始めました。領域横断的な思考法で、当事者研究の最先端を展示&レポートします。
※当事者研究…統合失調症などの精神障害当事者を対象とし、当事者の生活経験の蓄積から生まれた自助と自治(自己治療・自己統治)を重視する研究及び実践。
= 「べてるの家」について =
1984年に設立された北海道浦河町にある精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点です。べてるの家は、有限会社福祉 ショップべてる、社会福祉法人浦河べてるの家、NPO法人セルフサポートセンター浦河などの活動があり、総体として「べてる」と呼ばれています。
《シルクロード文庫》
今年、安仲卓二がプロデュースする遊牧民文化の発信拠点「PAO COMPOUND」(東中野)に「シルクロード文庫」が創設されました。内外の名だたるシルクロード研究者たちが業績の礎とした蔵書・資料群の散逸を防ぎ、同時に広くシルクロードに関心を寄せる人々が集える場の創造です。当イベントでは特設の「ゲル」(パオ・遊牧民のテント)にシルクロードの文物や視覚的資料を展示するほか、安仲卓二(シルクロード文庫代表)、アジア文化研究者の前田耕作(東京藝術大学客員教授)、文化史家・美術史家の松枝到(和光大学表現学部教授)らのトークも開催します。
= プログラム =
■ 11月9日(土)
11:00〜18:00
アフガニスタン・バーミヤンの貴重映像(30分 繰返し上映)
14:00〜16:00
座談会「シルクロードへの招待」
登壇者:前田耕作(藝大客員教授)、井上隆史(藝大特任教授)、栗野宏文(ユナイテッドアローズ上級顧問)
16:00〜16:30
アフガニスタン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」生演奏
登壇者:佐藤圭一(ルバーブ)、やぎちさと(トンバク・歌)
■ 11月10日(日)
11:00〜18:00
アフガニスタン・バーミヤンの貴重映像(30分 繰返し上映)
13:00〜13:30
アフガニスタン音楽ユニット「ちゃるぱーさ」生演奏
登壇者:佐藤圭一(ルバーブ)、やぎちさと(トンバク・歌)
14:00〜15:00
トーク「アレクサンドリア図書館のミラージュ」
登壇者:松枝到(和光大学表現学部教授)
15:00〜16:00
座談会「ノマドの声あるいは気配」
登壇者:松枝到(和光大学表現学部教授)、佐藤圭一(ルバーブ奏者・音楽家)、安仲卓二(PAO代表取締役)
《FLOATING NOMAD TRIO》
FLOATING NOMAD ANONYMOUSのリーダー鈴木広志を中心とする精鋭ユニットです。当イベントのフィナーレを飾る《FLOATING NOMAD ANONYMOUS》の予兆を感じさせる、中世ヨーロッパのゴリアルド族のアベマリア、韓国・済州島の民謡、サウジアラビアのリズムで作曲した鈴木広志作曲のオリジナル楽曲などが披露されます。和洋の打楽器を叩き分ける小林武文の演奏にも注目です。
= 日時 =
11月9日(土) 15:30〜16:00 終了予定
= 場所 =
メインテント
= 《FLOATING NOMAD TRIO》メンバー =
鈴木広志 / サクソフォン
チェ ジェチョル(韓国農楽)/ チャンゴ(韓国太鼓)、 歌
小林武文/ パーカッション
スペシャルトークショー
- 日時
- 11月10日(日) 14:00〜15:30
※トークショー整理券を11時よりメインインフォメーションで配布。
- テーマ
- 「FLOATING NOMAD〜海の道から見る文化の多様性」
- 登壇者
- 海部陽介
(「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表、国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長)
× 日比野克彦
(UENOYES総合プロデューサー/現代美術家)
× 山縣良和
(「UENOYES2019 “FLOATING NOMAD”」ディレクター/ファッションデザイナー)
海部陽介
日比野克彦
山縣良和
日本列島への到来ルートのうちの南島ルート、台湾から与那国島までを、3万年前当時の材料・技術で舟を造って実証航海をする「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の代表者である海部陽介氏は今年7月に航海を成功させ、足かけ6年に渡る挑戦が一応の完結を迎えました。スペシャルトークショーでは、記憶に新しいその感動的なプロジェクトの軌跡や舞台裏のストーリーを伺います。UENOYES総合プロデューサーであり、「種は舟」プロジェクトの主催・活動を続けている現代美術家、日比野氏と、当イベントのディレクターを務め、トーク前日(9日)に自身のレーベル「writtenafterwards」のショーを発表した山縣氏がモデレーターとして登壇。海を越えて日本に渡った文化の集積地である上野から発信する“FLOATING NOMAD”の意義についても、三者それぞれの意見を交換します。
- 「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」について
- 最初の日本列島人は、3万年以上前に、海を越えてやって来ました。それは、アフリカを旅立ったホモ・サピエンスが、陸域を越えて海にも活動域を広げながら、世界中へ大拡散した壮大な歴史の一幕。中でも島が小さく遠く、世界最大の海流である黒潮が横たわる琉球列島への進出は、当時の人類が成し遂げた最も難しい航海だったと考えられます。「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」は、その大航海の謎に迫るために2013年に始動し、総勢60名の研究者・探検家・運営スタッフが協力した一大プロジェクトです。 遺跡に残っていない舟は、候補となる草・竹・木のものを試作し、海上テストを行って絞り込んでいきます。その結果、丸木舟が最有力候補となり、これで台湾から与那国島の実験航海に挑戦することになりました。 2019年7月7日午後、男性4人、女性1人の計5人の漕ぎ手を乗せた丸木舟は、台湾東岸を出発しました。与那国島までの総走行距離225キロ。巨大な黒潮も行く手をはばみます。地図もコンパスもGPSもなかった遠い昔、太陽や星の位置だけを頼りにしていた3万年前の航海の再現です。45時間ののち、7月9日11時48分、舟は与那国島ナーマ浜に到着。6年をかけたプロジェクトはこうして長い航海を終えたのです。 このテントでは、実験航海に使用された丸木舟と櫂を2日間限定で展示しています。
「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」サテライトコーナー
会場内に実験航海に成功した丸木舟「スギメ」を展示する、「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」のサテライトコーナーを設置します。
- 実物説明
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- 丸木舟(スギメ)
- 「スギメ」は「スギの女神」の略称です。航海中は、草や竹で作った「波よけ」がつけられていました。
※素材:能登産スギ
※製作期間:2017年9月~2019年2月
※大きさ:長さ7.5メートル 幅0.7メートル 5人乗り
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- 櫂(かい)
- 本格的な帆走技術が出現したのは数千年前で、旧石器時代の舟は手漕ぎであったと考えられています。
櫂には、プロジェクトのクラウドファンディングに参加した特別会員の名前が記されています。
※素材…スギまたはヒノキ
- 展示日時
- 11月9日(金) 14:00〜15:00(どなたでも乗舟体験いただけます)
- 11月10日(日) 15:30〜16:30(トークショーの参加者は、トーク終了後、丸木舟に乗船可能。
アーティスト
上野文化の杜 UENOYES 2019 事務局
電話番号 0120-785-030
受付時間 11:00〜18:00